典型的なロボットの顔には表情がない

「フランス・パリ」のマスク率が0%でヤバすぎた件 - YouTube

前にも書いたAちゃん(小3女子)に、再び注意された。「先生、2m以上離れてなかったらマスクしなきゃダメだよ。鼻だしじゃダメだよ。」と。

「Aちゃんは他の人のことを心配して思いやりがあるからマスクしているんだと思うけど、でも他の人は苦しいからマスクしない場合もあるよ。」と言ったら、「違うよ、他の人のことを考えてないんてないよ。ルールだから守らなくちゃいけないんだよ。」だと。

 

ま、そう考えるのも小3だから仕方ない。日本で公衆ルール、公衆マナーのようになってしまったのには、学校で学生がマスクするよう義務づけられたせいもある。そして、人として生まれてきた以上、能力を十分に活かして呼吸して生きる権利(自然権)、何を身に付けるかという*思想信条が自由である権利(人権)を、公衆マナーによって抑圧しようというのが日本のマスク社会である。

その社会では、強制的に表情を失くされた人間たちがコミュニケーションを危うくしている。例えば笑顔が生まれる時に口や頬の動きが果たす役割は非常に大きい。昆虫には笑顔は作れないし、作る必要のない生活をしている。犬猫でもなかなか作れず、類人猿でようやく口の周りの筋肉をやや活発に動かすようになる。しかし、それでも人間ほど豊かには動かず、人間のそれは、猿と比べても非常に複雑に動き、それだけ繊細な感情を他者に対するシグナルとして発することができるようだ。赤ちゃんでもお母さんを見てにっこり笑うことができ、その口や頬の動きによって嬉しいとか心地よいといった感情を伝える。そして、お母さんがそれに対して何かを語りかける口の動きを見て、さらに深くて豊かな感情や意志を伴う言葉の発声の方法を赤ちゃんは少しずつ会得してゆくのである。マスク社会は、人間のそうした本源的な感情と意志の伝達を遮断する。

10月24日発売のこの本にそういうことが書いてあるのかは知らないが、私が言うよりもずっと科学的に正しく、法学・史学的に綿密なことが語られているだろうと期待したい。

*髪型服装が自由

 

典型的なヒト型ロボットの顔には表情がない。🤖

それは、そのようなロボットがデザインされた当時、感情を伝えられるほどテクノロジーが進化していなかったからである。近年ではAIの進化によって、ロボットも感情的なメッセージを伝えられるようになり、それに伴って、表情を作れる顔がロボットにも与えられるようになってきた。一方で、マスク社会は、日本人を旧世代のロボットに近づけているのかもしれない。

 

↓この方は、動画での身バレ防止のためにマスクしています。


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井藤  好