やがて一生後悔することとなった、あの夏休み

CNNによると、広島・長崎に原爆が投下されることになったのは「日本は国家総動員で祖国を守ろうとするだろう」「日本人は最後の一人になるまで戦うだろう」という米軍の判断があったためだそうだ。

国家総動員とは官主導の体制で、具体的には「隣組」に思想統制や住民同士の相互監視の役目が担われていた。そこでは、お国のために戦争に協力し、お国のために死ぬ覚悟のない者は、すなわち非国民であるとする強い同調圧力が働いていた。

したがって、この同調圧力の延長線上に原爆投下が起きてしまった、という面もあるだろう。

先日、広島で4000人 (2000×2) の接種会場に、3人しか予約がなく、接種が中止になったというニュースが流れた。広島の人々は被爆の経験と記憶がある分、賢明なのだろうか？

今、河野大臣は、「12歳以上の子供たちは夏休み中に接種を済ませ、安心して2学期が迎えられるようにしてほしい」と主導している。

1945年8月6日に広島に原爆が落とされた。

それは、やがて一生後悔する夏休みとなった。

原爆死没者慰霊碑には「過ちは繰り返しませぬから」と刻まれている。

今年の夏休みが、やがて一生後悔する夏休みとならぬよう、若い皆さんは、ご両親と一緒によくよく考えて過ごしていただきたいと切に願う。

私は射たない。20歳の時分に、ただの風邪のウィルスで心膜炎となり長期入院し、東京女子医大の先生に1年かけて治していただいたことがあった。ただの風邪でもそのように重症化することを経験済みだから、再びそうなるならなるでよい。

さあ、この夏も瀬戸内に出かけようかな・・・。

井藤　好