2018年の発表会までもうすぐだ!
今年は、12月16日の夜と23日の昼に発表会を行います。場所は神楽坂のThe Gleeです。
「 花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ」干武陵作詩・井伏鱒二訳
という私の好きな詩の一節がありますが、今年は別れにちなんだ名曲がいろいろ演奏されます。
映画、約束の犬HACHIから「Goodbye」、ショパンのエチュード「別れの曲」、去りし恋人について歌う詞が付けられた Yiruma の「 Kiss the Rain」や中澤卓也の「青いダイヤモンド」、卒業の直前にどうしても告白してしまいたい気持ちを歌った Supercell の「さよならメモリーズ」、出会いと別れの同義性を歌った森山直太朗の「虹」など。
参加生徒にちょうど小中学校の最終学年生が多かったこともあり、期せずしてそんな選曲になってしまいました。
行く川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず。この世は無常ですが、無常とは、時に、愛する人やペットとの別れを強いるほど無情なものでもある反面、素敵な人や物事と巡り合う無上の喜びをもたらすものでしょう。ですから、「さよならだけが人生だ」とは、実は「はじめましてだけが人生だ」というメッセージなのかもしれません。卒業する学生たちは、桜の花散らしとなる春の嵐が吹くと、別れを悲しみながらも新たな出会いに胸膨らませることでしょう。
井藤好