春は変態する季節!

春は恋愛する季節! ぢゃないよ。


ビートルズクラブ-Beetles Club-とでも名づけちゃえる生徒たちとの関係。それは、カブトムシをあげたり交換したりして育てる関係・・・。

 
昨夏に生徒たちにあげたカブトムシ成虫が生徒の家で産卵し、その卵が幼虫になり、もう春ですからそろそろサナギに変態するんです!
東京で室内飼育だと、暖かいから早いんですよ。
 
スタジオには計40匹ぐらい(さらに30匹ぐらいのクワガタも😱)いるので蛹化しやすい状態にしてあげるのが大変だ。やり方が分からない生徒も多いので方法をここにアップします。
 
【完全個室】
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2Lペットボトル(最近の手で簡単に潰せるよう改良された物より、昔ながらの硬めのやつがいい)の、注ぎ口に繋がる上部を切り捨て、20cm強の長さの胴部を使う。これにマット(カブトムシ飼育用腐葉土で大丈夫)を押し固めるように詰めてゆく。マットに水分が足りなければ霧吹きで補いながら少しずつ詰めてゆく。固さはペットボトルを逆さにしてもマットが崩れないくらい。押し固めるには専用の器具もありますが、丈夫なガラス瓶などでもできます。私は水を一杯に入れた500mlペプシコーラペットボトルを用いますが、これは上から体重をかけて押しても曲がっちゃったりしません。
 
詰めたマットが深さ12~15cmになったら幼虫を写真のように入れて、その上に3~5cmぐらい腐葉土をかぶせます(もう押し固めないでください。幼虫も潰れてしまいますよ)。


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ペットボトル一つに一匹ずつ入れて、6本入りの箱にボトルを戻せば上の写真のような、総部屋数6部屋のワンルームマンションになります。6本に満たない場合は空のペットボトルを逆さまにして入れておきましょう(幼虫の落下防止)。このマンションにはコバエが侵入しやすいので洗濯ネット(100円ショップで特大サイズを購入)の中に入れましょう。運が悪いと腐葉土の中にあらかじめ住んでいたキノコバエの幼虫が羽化しますが、洗濯ネットの外には出てきにくいと思います。
乾燥注意です。ペットボトルの上部が大きく開いていますので乾燥しやすいです。3日に一度、霧吹きで充分に水を与えてください。
 

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大きめの飼育ケースの中で複数の幼虫にサナギになってもらいます。ペットボトルより自由に動き回れるので蛹化がもうちょっと先になりそうな個体にはこの方がいいでしょう。私は飼育を始めてから5年間、完全個室飼育で蛹化・羽化100%(不全や死は無し)成功してきました。実はルームシェアで蛹化羽化を試みるのは初めてです。あ、幼虫たちは蛹室はシェアしませんよw この容器の中で各々の蛹室を作ります。ペットボトルのように仕切りがないですから、幼虫が互いにどこに蛹室を作るのか心配ですね。なので、あまり密集させない方がいいですね。写真ぐらいの底面積なら2匹にとどめました。その分、ペットボトルの場合より、マットの量が必要でした。3匹でぎりぎりかな?
押し固め方はペットボトルの時と同様ですが、高さが20cmはある容器にしましょう。押し固める際、プラスチックの容器なら底面が割れないように本などの上に置いて、底面と本が密着した状態で体重をかけて押してください。
蓋を閉めて保湿性の高い容器なら水やりは頻繁にしなくても大丈夫です。

生徒の皆さん、ご質問はLINEなどでお気軽にどうぞ。
ちなみに、たった8匹やるのに今日の朝9時から午前中一杯かかりまして、ピアノの練習ができませんでした。今月中に40匹やらないと・・・。
いつやるの?
練習のあとでしょ。
 
井藤好



追伸: サナギになったら揺らしたりしてはダメですよ。蛹室はかなりしっかりしていますが、震動で蛹室の壁が崩れる場合もあるようです。サナギの時期は人間で言えば成人前の青春期(中高生)みたいなもので、些細な刺激で傷ついて不良の道に走ったりします(笑)。これから細心の注意が必要です。カブトムシの不良とは成虫になった時、羽や角が変な形になるってことです。